偽痛風に対するリハビリテーションについて【ポイント5つ】

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偽痛風(ぎつうふう)は、関節にピロリン酸カルシウムという物質が結晶化して沈着し、急激な関節炎を引き起こす病気です。

症状は痛風に似ており、関節の痛みや腫れ、発熱などが見られますが、痛風とは異なり、尿酸ではなくピロリン酸カルシウムが原因です。

一方尿酸以外の結晶が原因となっておこるのが偽痛風です。
偽痛風の原因として有名なものはピロリン酸カルシウムですが、その他にも尿酸ナトリウム、ピロリン酸カルシウム、ハイドロキシアパタイト(塩基性リン酸カルシウム)、シュウ酸カルシウム、コレステロールなどがあります。

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主に膝関節に多く発生しますが、肩、肘、手首、股関節、足首などにも症状が現れることがあります。

診断にはX線検査や関節液の検査が用いられ、治療は主に痛み止めや抗炎症薬を使用して症状を和らげる対症療法が中心です。

偽痛風のリハビリ【5つのポイント】

偽痛風に対するリハビリや運動療法では、以下の点に注意することがたいせつです。

  1. 急性期の安静:偽痛風の急性期には、関節の炎症が強いため、無理に動かさず安静にすることが大切です。痛みが和らぐまで、関節を休ませることが推奨されます。
  2. 痛みの管理:痛みが強い場合は、医師の指示に従って痛み止めや抗炎症薬を使用します。痛みが軽減されることで、リハビリや運動療法が行いやすくなります。
  3. 適度な運動:痛みが和らいだ後は、関節の可動域を維持するために軽いストレッチや関節運動を行います。ただし、無理な運動は避け、痛みが出ない範囲で行うことが重要です。
  4. 筋力維持:長期間の安静による筋力低下を防ぐために、筋力トレーニングも取り入れます。特に膝関節の場合、太ももの筋肉(大腿四頭筋)を鍛えることが効果的です。
  5. 廃用症候群の予防:長期間の安静による筋力低下や関節の硬直を防ぐため、適度なリハビリを行います。
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りはスタ運営者の「ぱぱひさ」と申します。総合病院に勤務する現役の理学療法士です。心臓リハビリテーション指導士・呼吸療法認定士を保有しています。がんリハ研修受講済・臨床実習指導者講習会受講済。OSCE(オスキー:客観的評価能力試験)試験官経験あり。心臓リハ・呼吸リハ・ICUリハの分野で働くリハスタッフのためのサイトとなるよう目指して記事を書いていきます。
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