先輩に聞く前に!呼吸リハ1年目PTの学習を支える厳選7冊
「呼吸リハって、結局どの本から読めばいいんですか……?」
先輩にそう聞きたいけれど、なんだか忙しそうだし、「まずは自分で調べろ」って言われそうで怖い。
そんな風に一人で悩んでいませんか?
呼吸リハを診る1年目。担当患者さんに呼吸器疾患があると、評価の優先順位も、聴診の音の判断も、排痰の手技も、すべてが手探りで不安になりますよね。
僕も最初はそうでした。
実は、呼吸リハの学習には「失敗しない順番」があります。
この記事では、僕が実際に現場で役に立った「目的別・鉄板の7冊」を、学習ロードマップに沿ってご紹介します。
これを読めば、明日からの臨床で「なぜそのアプローチをするのか」という根拠を持って、自信を持って患者さんの前に立てるようになるはずです。
呼吸リハ1年目PTのための厳選7冊
呼吸リハの世界は専門用語や独自の評価が多く、独学で迷子になりやすい分野です。
呼吸リハ1年目のPTが「これさえ持っておけば、明日からの臨床で詰まない」と断言できる鉄板の7冊を厳選しました。
学習のステップに合わせて、1冊ずつ見ていきましょう。
ステップ①:呼吸リハの全体像をつかむ
まずは「敵を知る」ところから。呼吸器の解剖や病態が頭に入っていないと、リハビリの根拠が揺らいでしまいます。
●病気がみえる vol.4 呼吸器
- おすすめポイント: 言わずと知れた名著ですが、やはり外せません。何より「視覚的な分かりやすさ」が圧倒的です。難しい肺胞の仕組みや疾患のメカニズムを、精密なイラストで直感的に理解できるので、最初の1冊として机に置いておきましょう。
●呼吸リハビリテーションの理論と技術
- おすすめポイント: 呼吸リハの「王道の教科書」です。体系的に網羅されているので、「呼吸リハって結局何をすればいいの?」という全体像を整理するのに最適。実習生から新人PTまで、長く辞書代わりに使える信頼の一冊です。
ステップ②:呼吸アセスメント(評価)を深める
全体像が見えたら、次は「目の前の患者さんをどう診るか」です。評価の優先順位を整理しましょう。
●フィジカルアセスメント徹底ガイド 呼吸(第2版)
- おすすめポイント: 視診・触診・打診・聴診のやり方が、非常にロジカルに解説されています。「なんとなく胸に手を当てる」のではなく、「なぜここを触るのか」という根拠を持って評価できるようになります。
●呼吸音聴診ガイドブック
- おすすめポイント: 呼吸リハの難関といえば「聴診」ですよね。この本は音源付きなのが最大の強みです。教科書の文字だけでは分からない「パチパチ」「ヒューヒュー」という音を実際に耳で確認しながら学べる、聴診の必携書です。
ステップ③:呼吸リハの手技を身につける
評価ができたら、いよいよ介入です。臨床現場で即実践できる技術を学びましょう。
●動画でわかる 呼吸リハビリテーション(第5版)
- おすすめポイント: 排痰や体位ドレナージなど、手の動きや力加減は本だけでは伝わりにくいもの。この本は動画で手技を確認できるので、再現性が非常に高いです。明日の臨床からすぐに試したくなるテクニックが満載ですよ。
ステップ④:運動療法を理解する
呼吸リハはマッサージだけではありません。いかに動くか、その処方箋を書く力を養います。
●呼吸リハビリテーションマニュアル(運動療法)
- おすすめポイント: 「どれくらい歩かせていいの?」「酸素吸入はどう調整する?」といった、運動負荷設定とリスク管理に特化した一冊です。運動療法を科学的に考えたいPTにとって、非常に心強い味方になります。
ステップ⑤:患者指導のスキルを身につける
最後に忘れてはいけないのが、患者さん自身に良くなってもらうための「伝える力」です。
●イラストでわかる 患者さんのための呼吸リハビリ入門
- おすすめポイント: 若手PTが意外と苦戦するのが「専門用語を使わずに説明すること」。この本は患者さん向けに書かれているため、「どう伝えれば分かりやすいか」のヒントが詰まっています。患者教育のバイブルとして、説明の参考にしてみてください。
【実践編】呼吸リハ1年目PTのためのステップアップ活用術
「7冊全部は買えない!」という人のために、臨床のフェーズに合わせた具体的な活用順序をロードマップにしました。
STEP 1:配属〜1ヶ月目「まずは敵(病態)を知る」
担当患者さんの疾患名を聞いてもピンとこない、画像所見が読めない時期です。
- 使う本: 『病気がみえる vol.4 呼吸器』
- やること: カルテを見て分からない用語を、この本のイラストで確認。「肺胞で何が起きているか」を絵でイメージできるようにします。
STEP 2:2ヶ月目〜「評価の迷子を卒業する」
バイタルは測れるけれど、そこから「だからリハで何をするか」に繋がらない時期です。
- 使う本: 『フィジカルアセスメント徹底ガイド』『呼吸音聴診ガイドブック』
- やること: 聴診器を当てる位置を正確に覚え、音源を聴き込んで「異常音」を確実に判別できるようにします。
STEP 3:3ヶ月目〜「手技の根拠に自信を持つ」
スクイージングや体位ドレナージをやってみたものの、先輩に「何のためにやってるの?」と聞かれて言葉に詰まる時期です。
- 使う本: 『動画でわかる 呼吸リハビリテーション』『呼吸リハビリテーションの理論と技術』
- やること: 動画で手の動きを真似しつつ、教科書で「なぜその向きで寝かせるのか(換気血流比の改善など)」の理論を裏付けします。
STEP 4:半年以降〜「一歩先のプログラムを組む」
急性期を脱し、離床や運動療法を進めたいけれど、負荷量を上げるのが怖い時期です。
- 使う本: 『呼吸リハビリテーションマニュアル(運動療法)』
- やること: 呼吸苦のスケールや、ADLに直結する持久力トレーニングの具体的な数値を学び、自信を持って「歩行練習」を提案できるようにします。
STEP 5:1年目の仕上げ「患者さんに頼られるセラピストへ」
知識は増えたけれど、自主トレを指導してもなかなか続けてもらえない時期です。
- 使う本: 『イラストでわかる 患者さんのための呼吸リハビリ入門』
- やること: 本の中の「やさしい表現」をそのままカンニングして、患者さんへの説明や自主トレ指導のパンフレット作りに活かします。
ワンポイントアドバイス
1年目のうちは、STEP 1(病態)と STEP 2(評価)の本を常にトートバッグに入れておくのがおすすめです。
先輩に「この患者さん、どう思う?」と聞かれたとき、この2冊の内容をベースに話せれば、「お、ちゃんと根拠を持って診てるな」と一目置かれるようになりますよ。
まとめ:自分に合った1冊から始めよう
呼吸リハの世界は奥が深いですが、一歩ずつステップを登っていけば、必ずあなたの武器になります。
まずは自分が「病態が不安」なのか「評価が苦手」なのかを見極めて、気になる1冊を手に取ってみてください。
あなたが自信を持って患者さんの背中に触れられるようになることを、僕も応援しています!
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