糖尿病に対する運動療法の効果と注意点【備忘録】

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糖尿病には運動療法は効果的です。

以下のような効果が報告されています。

  1. 血糖コントロールの改善:運動により、血糖値が下がり、インスリンの効果が高まります。
  2. 心血管系リスクの低減:運動は心肺機能を向上させ、心血管系の合併症リスクを軽減します。
  3. 体重減少:運動により体重が減少し、肥満の改善に役立ちます。
  4. ストレス解消:運動はストレスを軽減し、精神的な健康を向上させます。
  5. 筋力と体力の向上:筋力トレーニングにより筋肉量が増加し、体力が向上します。

運動療法には、有酸素運動(ウォーキング、ジョギングなど)やレジスタンストレーニング(筋力トレーニング)が含まれます。

これらを組み合わせることで、より効果的な治療が期待できます。

糖尿病に対する運動療法の注意点

糖尿病に対する運動療法を行う際には、以下の注意点を守ることがたいせつです。

  1. 低血糖に注意:運動中や運動後に低血糖になるリスクがあるため、運動前に血糖値を確認し、必要に応じて軽食を摂ることが推奨されます。
  2. 足の状態を確認:糖尿病患者は足の感覚が鈍くなることがあるため、運動前後に足の状態をチェックし、傷や異常がないか確認することが大切です。
  3. 準備体操と整理運動:運動前に準備体操を行い、運動後には整理運動を行うことで、筋肉や関節の負担を軽減し、怪我を防ぐことができます。
  4. 適切な運動強度:無理のない範囲で運動を行い、徐々に強度を上げていくことが重要です。心拍数や自覚症状を目安に、適切な運動強度を保ちましょう。
  5. 医師と相談:特に合併症がある場合や、運動に不安がある場合は、事前に医師と相談し、適切な運動プランを立てることが必要です。

これらの注意点を守りながら、運動療法をおこないましょう。

また、網膜症などの合併症がある場合は、眼科医からの許可も得ておくひつようがあります。

糖尿病網膜症

単純網膜症では息をこらえて力む運動(バルサルバ型運動)は避けるよう注意しましょう。

増殖前網膜症では歩行程度の運動にとどめ、黄斑症や増殖網膜症、硝子体出血がみられる場合、運動は禁忌となります。

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りはスタ運営者:ぱぱひさ
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りはスタ運営者の「ぱぱひさ」と申します。総合病院に勤務する現役の理学療法士です。心臓リハビリテーション指導士・呼吸療法認定士を保有しています。がんリハ研修受講済・臨床実習指導者講習会受講済。OSCE(オスキー:客観的評価能力試験)試験官経験あり。心臓リハ・呼吸リハ・ICUリハの分野で働くリハスタッフのためのサイトとなるよう目指して記事を書いていきます。
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