横紋筋融解症について【リハビリのポイントや注意点】

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横紋筋融解症(おうもんきんゆうかいしょう)は、筋肉が破壊され、その中の成分が血液中に流れだす疾患です。

これにより、筋肉の痛みやこわばり、しびれ、筋力低下などの症状が現れます。

また、筋肉の成分が血液中に流れ出すことで、腎臓に負担がかかり、急性腎不全を引き起こすこともあります。

横紋筋融解症の原因

横紋筋融解症の主な原因は以下のとおりです。

横紋筋融解症の原因
  • 過度の運動
  • 外傷
  • 薬物の副作用
  • 熱中症

特に夏場は熱中症による横紋筋融解症が増えると言われています

横紋筋融解症の治療

横紋筋佑解消の治療には、原因の除去とともに、症状を抑えるための治療が行われます。

例えば、腎臓の機能を保護するために点滴を活用しながら水分を摂取することが重要です。

筋肉が破壊され、その壊れた細胞が腎臓に目詰まりをおこしたりして、腎機能障害をおこすためです。

ひどい場合は、人工透析をまわすこともあります。

横紋筋融解症に対するリハビリの注意点

横紋筋融解症ではクレアチンキナーゼ(CK)が上昇します。

横紋筋融解症は筋肉細胞が破壊され、その中の成分が血液中に流れ出すため、クレアチンキナーゼ(CK)やミオグロビンなどの筋肉成分が血液中に大量に放出されます。

クレアチンキナーゼ(CK)は筋肉の損傷や破壊があると血中濃度が急激に上昇するため、横紋筋融解症の診断において重要な指標となります。

そのため、クレアチンキナーゼ(CK)値が上昇している場合は、リハビリでの負荷も控えがいいです。

クレアチンキナーゼ(CK)値がピークアウト(最大値をこえること)を認めてから、運動量を増やすことをおすすめします。

リハビリ中に筋細胞が回復しようとしている段階で筋肉に負荷が加わってしまうと、筋肉内のエネルギーが不足するケースがあるため注意が必要です。リハビリは、症状の程度に合わせて、負荷量を十分に考慮して行う必要があります。

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りはスタ運営者の「ぱぱひさ」と申します。総合病院に勤務する現役の理学療法士です。心臓リハビリテーション指導士・呼吸療法認定士を保有しています。がんリハ研修受講済・臨床実習指導者講習会受講済。OSCE(オスキー:客観的評価能力試験)試験官経験あり。心臓リハ・呼吸リハ・ICUリハの分野で働くリハスタッフのためのサイトとなるよう目指して記事を書いていきます。
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