もやもや病について(治療や術式、術後の回復について)備忘録】

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もやもや病(Moyamoya病)は、脳の血管が徐々に狭くなり、血流が悪くなる病気です。正式には「ウィリス動脈輪閉塞症」とも呼ばれます。

もやもや病は、脳の底部にある毛細血管が異常に発達し、血管撮影で「もやもや」とした影が見えることからこの名前がつきました。

もやもや病は、特にアジア系の人々に多く見られ、日本では難病に指定されています。

症状としては、脳虚血(脳の血流不足)による脱力発作や片麻痺、けいれんなどがあり、成人では脳出血を引き起こす場合もあります。

もやもや病に対する手術

もやもや病に対する手術の目的は、脳の血流を改善し、症状の進行を防ぐことです。

一般的に行われる手術には以下のようなものがあります。

  1. 直接バイパス手術:頭皮の動脈を脳の表面の動脈に直接つなぐ手術です。これにより、血流が改善されます。
  2. 間接バイパス手術:頭皮や筋肉の一部を脳の表面に移植し、自然に新しい血管が形成されるのを待つ手術です。
  3. 併用手術:直接バイパスと間接バイパスを組み合わせた手術です。

手術の選択は、患者さんの状態や年齢、症状の進行具合によって異なります。

もやもや病の手術のタイミング

もやもや病の手術のタイミングは、患者さんの年齢や症状の進行具合によって異なります。

  1. 年齢:もやもや病は小児と成人の両方に発症しますが、特に小児では早期の手術が推奨されることが多いです。小児の場合、脳の発達が進行中であるため、早期の手術が後遺症を防ぐために重要です。
  2. 症状の進行:症状が進行している場合や、脳の血流不足が確認された場合には、早期の手術が推奨されます。特に一過性脳虚血発作や脳梗塞のリスクが高い場合には、手術が必要です。
  3. 医師の判断:手術のタイミングは、専門医の判断に基づいて決定されます。患者さんの状態やリスクを総合的に評価し、最適なタイミングで手術が行われます。

発見されたらすぐに手術が必要かどうかは、個々のケースによります。

症状が軽度であれば、まずは経過観察や薬物療法が行われることもありますが、症状が進行している場合やリスクが高い場合には、早期の手術が推奨されることがあります。

およそ8割の患者さんは、学校や仕事などを普通に続けることができています。サッカーのヘディングやラグビー、格闘技などのコンタクトスポーツは控える必要がありますが、たいていのスポーツは、ごく普通にできるようになります

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りはスタ運営者の「ぱぱひさ」と申します。総合病院に勤務する現役の理学療法士です。心臓リハビリテーション指導士・呼吸療法認定士を保有しています。がんリハ研修受講済・臨床実習指導者講習会受講済。OSCE(オスキー:客観的評価能力試験)試験官経験あり。心臓リハ・呼吸リハ・ICUリハの分野で働くリハスタッフのためのサイトとなるよう目指して記事を書いていきます。
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