DIC(播種性血管内凝固症候群)の治療やリハビリについて

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DIC(播種性血管内凝固症候群)の患者さんにどんなリハビリ(運動療法)をしたらいいだろう。

そんな疑問をお持ちの方に向けた記事です。

この記事では、DIC(播種性血管内凝固症候群)の症状・治療・リハビリの注意点について紹介します。

DIC(播種性血管内凝固症候群)とは

DIC(播種性血管内凝固症候群)は、血液が異常に固まりやすくなり、全身の細い血管に多くの血栓(小さな血の塊)が形成される病気です。

これにより、血流が妨げられ、臓器に酸素や栄養が届かなくなり、臓器障害を引き起こすことがあります。

DIC(播種性血管内凝固症候群)の原因

DICは、がん、重症感染症(敗血症など)、外傷、妊娠・出産の異常などが原因で発症することが多いです。

症状としては、急激な出血や臓器の機能障害が見られることがあり、特に出産後や手術中に発症した場合は命に関わることもあります。

DIC(播種性血管内凝固症候群)の治療

治療には、原因となる病気の治療とともに、血栓の形成や出血を抑えるための薬物療法が行われます。

早期発見と早期治療が重要です。

DIC(播種性血管内凝固症候群)のリハビリや運動療法

DIC(播種性血管内凝固症候群)に対するリハビリテーションや運動療法を行う際には、いくつかの重要な注意点があります。

  1. 出血リスクの管理
    DICでは血液が異常に固まりやすくなる一方で、出血のリスクも高まります。運動中に出血が起こる可能性があるため、運動の強度や種類を慎重に選ぶ必要があります。
  2. バイタルサインのモニタリング
    運動中は心拍数、血圧、酸素飽和度などのバイタルサインを定期的にチェックし、異常があればすぐに運動を中止することが重要です。
  3. 適切な運動強度の設定
    過度な運動は避け、軽度から中等度の運動を推奨します。特に、息こらえや血圧上昇を伴う負荷の高い運動は避けるべきです³。
  4. 医師との連携
    運動療法を開始する前に、必ず医師と相談し、個々の患者の状態に応じた運動プログラムを作成することが重要です。
  5. 運動後の観察
    運動後も患者の状態を観察し、異常がないか確認します。特に、出血や血栓の兆候がないか注意深く観察する必要があります

参考文献:理学療法を施行するにあたって留意すべき臨床検査値と薬物療法の副作用/秋山純和/理学療法学20(1):60-73,2005

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りはスタ運営者の「ぱぱひさ」と申します。総合病院に勤務する現役の理学療法士です。心臓リハビリテーション指導士・呼吸療法認定士を保有しています。がんリハ研修受講済・臨床実習指導者講習会受講済。OSCE(オスキー:客観的評価能力試験)試験官経験あり。心臓リハ・呼吸リハ・ICUリハの分野で働くリハスタッフのためのサイトとなるよう目指して記事を書いていきます。
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