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理学療法士の転職を成功させる履歴書の書き方【完全ガイド】

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理学療法士として新たなステップを踏み出す転職活動。その第一関門とも言えるのが「書類選考」であり、その中心となるのが「履歴書」です。あなたの第一印象を左右し、面接に進めるかどうかを決定づける重要な書類と言っても過言ではありません。

「理学療法士の履歴書って、何を書けばいいの?」「どうすれば効果的にアピールできる?」「職務経歴書との違いは?」

この記事では、そんな疑問や不安を抱える理学療法士の方々に向けて、採用担当者の目に留まる履歴書の書き方を、基本ルールから項目別の具体的なポイント、理学療法士ならではのアピール方法、そして避けるべき注意点まで、網羅的に解説します。魅力的な履歴書を作成し、自信を持って転職活動を進めましょう。

目次
  1. なぜ理学療法士の転職で履歴書が重要なのか?
  2. 履歴書作成の基本ルール:押さえておくべき共通事項
    1. 手書き? PC作成? どちらを選ぶべきか
    2. 用紙の選び方と基本フォーマット
    3. 誤字脱字は厳禁!丁寧な作成を心がける
  3. 【項目別】理学療法士向け 履歴書の書き方徹底解説
    1. 基本情報(氏名・年齢・住所・連絡先)
    2. 日付
    3. 写真:第一印象を決める重要ポイント
    4. 学歴:どこから書く? 正確な記載を
    5. 職務経歴:経験・スキルを効果的に伝える書き方
    6. 6. 免許・資格:理学療法士免許と関連資格のアピール
    7. 志望動機:熱意と貢献意欲を伝える【例文あり】
    8. 自己PR:強みと経験を効果的にアピール【例文あり】
    9. 本人希望欄:書いて良いこと・避けるべきこと
  4. ここで差がつく!理学療法士が履歴書でアピールすべきポイント
    1. 臨床経験の具体性:担当領域・手技・実績
    2. 専門性のアピール:資格・研修歴
    3. コミュニケーション能力・協調性
    4. 学習意欲・向上心
  5. これはNG!理学療法士の履歴書作成で避けるべき注意点
    1. 空欄が多い・情報不足
    2. 誤字・脱字・修正液の使用
    3. 抽象的な表現・具体性の欠如
    4. ネガティブな退職理由の記載
    5. 使い回しがバレる内容
  6. 履歴書と職務経歴書の違いと役割分担
    1. 履歴書:あなたの基本情報と概要
    2. 職務経歴書:あなたの経験・スキルの詳細
  7. 履歴書の提出方法:封筒の書き方とマナー
    1. 封筒の選び方・宛名の書き方
    2. 添え状(送付状)の必要性
    3. 持参する場合・郵送する場合
  8. まとめ:魅力的な履歴書で理学療法士の転職を成功へ【箇条書き】

なぜ理学療法士の転職で履歴書が重要なのか?

履歴書は、単なる応募者のプロフィールではありません。採用担当者は履歴書を通じて、あなたの基本的な情報はもちろんのこと、以下の点を確認しようとしています。

  • 基本的なビジネスマナー: 丁寧な文字、誤字脱字のなさ、正確な情報記載などから、仕事に対する姿勢や注意力を見ています。
  • これまでの経歴の概要: どのような施設で、どのくらいの期間、どのような経験を積んできたのか、大枠を把握します。
  • 理学療法士としての基礎情報: 保有資格(理学療法士免許など)や学歴を確認します。
  • 応募先への関心度: 志望動機から、どれだけ自院(自施設)に関心を持ち、理解しているかを探ります。
  • 人柄や意欲: 自己PRや志望動機の内容、書き方から、あなたの個性や仕事への熱意を感じ取ろうとします。

特に理学療法士の場合、専門的な知識・技術に加え、患者さんや多職種とのコミュニケーション能力、誠実さといった人間性も重視されます。履歴書は、そうしたあなたの総合的な魅力を伝える最初のツールとなるのです。不備があったり、アピールが不十分だったりすると、面接に進む前に不採用となってしまう可能性も十分にあります。だからこそ、丁寧かつ戦略的に作成することが極めて重要なのです。

履歴書作成の基本ルール:押さえておくべき共通事項

具体的な書き方に入る前に、まずは履歴書作成における基本的なルールを確認しましょう。これは理学療法士に限らず、すべての職種に共通する大切なポイントです。

手書き? PC作成? どちらを選ぶべきか

結論から言うと、指定がない限りどちらでも問題ありません。それぞれのメリット・デメリットを理解して選びましょう。

  • 手書きのメリット: 丁寧な文字で書くことで、熱意や誠実さが伝わりやすいとされることがあります。特に歴史のある病院や施設、手書き文化が残る職場では好まれる傾向があるかもしれません。
    • デメリット: 時間がかかる、修正が難しい(書き直しが必要)、字に自信がない場合は読みにくくなる可能性がある。
  • PC作成のメリット: 効率的に作成でき、修正も容易。読みやすく、整然とした印象を与えやすい。近年はこちらが主流になりつつあります。
    • デメリット: 個性が伝わりにくいと感じる採用担当者もいる可能性がある。使い回し感がでないよう注意が必要。

ポイント: 応募先からの指定があればそれに従います。指定がなければ、自分の書きやすい方、あるいはアピールしやすい方を選びましょう。PC作成の場合でも、氏名欄のみ手書きにするといった方法も丁寧な印象を与えるテクニックとしてあります。

用紙の選び方と基本フォーマット

市販の履歴書用紙を使用する場合は、JIS規格のものを選ぶのが一般的で無難です。サイズは**A4(A3二つ折り)またはB5(B4二つ折り)**がありますが、職務経歴書をA4で作成することが多いため、サイズを揃えてA4を選ぶのがおすすめです。

PCで作成する場合は、インターネット上で配布されているテンプレートを利用すると便利です。厚生労働省が推奨する履歴書様式例など、信頼できるものを選びましょう。

注意点: 自己PR欄や志望動機欄のスペースが、自分のアピールしたい内容量に対して適切かどうかも確認して選びましょう。

誤字脱字は厳禁!丁寧な作成を心がける

誤字脱字は、「注意力が散漫」「仕事が雑」といったマイナスイメージに直結します。

  • 手書きの場合: 書き間違えたら、修正液や修正テープは使用せず、新しい用紙に書き直すのが基本マナーです。ボールペン(黒)または万年筆(黒またはブルーブラック)を使用し、楷書で丁寧に書きましょう。
  • PC作成の場合: 作成後に必ず複数回読み返し、誤字脱字がないかチェックします。可能であれば、プリントアウトして紙で確認すると、画面上では気づかなかったミスを発見しやすくなります。声に出して読んでみるのも効果的です。

【項目別】理学療法士向け 履歴書の書き方徹底解説

ここからは、履歴書の各項目について、理学療法士ならではのポイントを交えながら具体的に解説していきます。

基本情報(氏名・年齢・住所・連絡先)

  • 氏名: 戸籍上の氏名を正確に、楷書で丁寧に記入します。ふりがなは「ふりがな」なら平仮名、「フリガナ」なら片仮名で。
  • 年齢: 提出日(郵送の場合は投函日、持参の場合は持参日)時点での満年齢を記入します。
  • 住所: 都道府県名から省略せずに、アパート・マンション名、部屋番号まで正確に記入します。ふりがなも忘れずに。
  • 連絡先: 日中確実に連絡が取れる電話番号(携帯電話推奨)とメールアドレスを記載します。メールアドレスは、プライベートすぎるものや、現職のものは避け、転職活動用にフリーメールアドレスを取得しておくと良いでしょう。

日付

履歴書上部の日付欄には、提出日を記入します。郵送の場合は投函、持参する場合は持参日を記載しましょう。西暦・和暦は、履歴書全体で統一します(職務経歴書とも合わせるのが望ましい)。

写真:第一印象を決める重要ポイント

履歴書の写真は、あなたの第一印象を大きく左右します。清潔感があり、誠実な人柄が伝わる写真を用意しましょう。

  • サイズ・規定: 一般的には縦4cm×横3cm。3ヶ月以内に撮影したものを使用します。
  • 服装: スーツ着用が基本です。シャツやブラウスは白など清潔感のある色を選び、ネクタイ(男性)も派手すぎないものを選びます。
  • 髪型・表情: 清潔感を意識し、髪が顔にかからないように整えます。表情は、口角を少し上げ、自然な笑顔を心がけましょう。真顔だと硬い印象になります。
  • 背景: 白、青、グレーなどの無地の背景を選びます。
  • その他: スナップ写真やプリクラは絶対にNGです。スピード写真でも問題ありませんが、できれば写真館で撮影してもらうと、より質の高い写真を用意できます。写真の裏には氏名を記入し、剥がれても誰のものか分かるようにしておきましょう。

学歴:どこから書く? 正確な記載を

学歴は、一般的に義務教育(小・中学校)は卒業年次のみ、高等学校以降は入学・卒業(修了)年次を両方記載します。学校名・学部・学科名は、省略せず正式名称で記入しましょう。

  • 理学療法士養成校: 大学、短期大学、専門学校など、理学療法士の資格取得につながる学歴は必ず記載します。
  • 記載順: 学歴と職歴を続けて書く場合、まず「学歴」と中央に書き、その下に学歴を古い順に記載します。学歴を書き終えたら一行空け、「職歴」と中央に書き、職歴を記載します。

職務経歴:経験・スキルを効果的に伝える書き方

職務経歴は、あなたがこれまでどのような経験を積んできたかを簡潔に示す項目です。詳細は職務経歴書に譲りますが、履歴書でも要点を押さえて記載しましょう。

  • 正確な情報: これまで勤務した施設名(医療法人名なども含め正式名称で)、所属部署(リハビリテーション科など)、入職・退職年月日を正確に記載します。
  • 簡潔な業務内容: 各職歴の下に、主な担当業務や役割を簡潔に記載します。
    • 例1: 「主に整形外科疾患、脳血管疾患の急性期・回復期リハビリテーションに従事」
    • 例2: 「訪問リハビリテーション業務を担当( caseload 約〇件/月)」
    • 例3: 「〇〇チームリーダーとして後輩指導にも携わる」
  • 退職理由: 自己都合退職の場合は「一身上の都合により退職」と記載するのが一般的です。会社都合の場合は「会社都合により退職」と記載します。具体的な理由は職務経歴書や面接で説明します。
  • 最後の行: 現在も在職中の場合は「現在に至る」、既に退職している場合は最終職歴の後に「以上」と右詰めで記載します。
  • 職務経歴書との連携: 履歴書の職務経歴はあくまで概要です。詳細な業務内容、実績、習得スキルなどは職務経歴書に詳しく記載し、履歴書では触れる程度に留めるのがバランスの取り方です。

6. 免許・資格:理学療法士免許と関連資格のアピール

保有している免許や資格は、あなたのスキルを客観的に証明するものです。正確に、アピールになるように記載しましょう。

  • 理学療法士免許: 必ず最初に記載します。「理学療法士免許 取得」と正式名称で書き、取得年月日も正確に記入します。
  • その他の資格: 認定理学療法士、専門理学療法士、呼吸療法認定士、福祉住環境コーディネーター、介護支援専門員(ケアマネジャー)、普通自動車運転免許(訪問リハビリなどで必要な場合)など、応募先の業務に関連する資格や、アピールしたい資格を正式名称で取得順に記載します。
  • 勉強中の資格: 現在取得に向けて勉強中の資格があれば、「〇〇資格取得に向けて勉強中」と記載することで、向上心をアピールできます。

志望動機:熱意と貢献意欲を伝える【例文あり】

志望動機は、なぜ他の施設ではなく、この施設で働きたいのかを具体的に伝える、非常に重要な項目です。あなたの熱意と、応募先への貢献意欲を示しましょう。

  • 「なぜこの施設か」を明確に: 応募先の理念、特徴、リハビリテーションの方針、地域での役割などを具体的に挙げ、どこに共感し、魅力を感じたのかを明確に述べます。「貴院(貴施設)の〇〇という理念に共感し…」「〇〇に力を入れている点に魅力を感じ…」のように具体的に書き出します。
  • 経験・スキルとの結びつけ: 自分のこれまでの経験やスキルが、応募先でどのように活かせるか、貢献できるかを具体的に示します。「私の〇〇の経験は、貴院(貴施設)の〇〇において貢献できると考えています」のように、自身の強みと応募先のニーズを結びつけます。
  • 将来の展望: その施設で働くことを通じて、将来的にどのように成長したいか、貢献していきたいかという前向きな意欲を示すと、より説得力が増します。
  • 使い回しはNG: 応募先ごとに内容をしっかり考え、その施設に合わせたオリジナルの志望動機を作成しましょう。

【志望動機 例文(回復期病院への応募)】
「貴院が掲げる『患者様一人ひとりの生活再建を支える』という理念に深く共感し、志望いたしました。現職の急性期病院では、早期離床やADL向上に注力してまいりましたが、退院後の生活を見据えた、より個別性の高いリハビリテーションに深く関わりたいという思いが強くなりました。特に貴院の〇〇(具体的な取り組み、例:家屋評価への積極的な関与、多職種連携による退院支援)は、私の目指すリハビリテーション像と合致しており、これまでの急性期での経験で培ったリスク管理能力や多職種連携の経験を活かし、患者様の円滑な在宅復帰に貢献したいと考えております。入職後は、〇〇(関連する資格や分野)の知識を深め、より質の高いリハビリテーションを提供できるよう努めてまいります。」

自己PR:強みと経験を効果的にアピール【例文あり】

自己PR欄は、あなたの強みやスキル、経験、仕事への取り組み方などを自由にアピールできる項目です。職務経歴や志望動機を補完し、あなたという人物をより深く理解してもらうための重要なスペースです。

  • 応募先の求める人物像を意識: 応募先の施設がどのような人材を求めているかを理解し、それに合致する自分の強みや経験を選んでアピールします。
  • 具体的なエピソード: 「コミュニケーション能力が高い」といった抽象的な表現だけでなく、それを裏付ける具体的なエピソード(例:「多職種カンファレンスで積極的に情報共有し、連携を円滑にした経験」)を簡潔に盛り込むことで、説得力が増します。
  • 簡潔さと分かりやすさ: 長々と書くのではなく、要点を絞り、採用担当者が短時間で理解できるよう、**PREP法(結論→理由→具体例→結論)**などを意識して構成すると良いでしょう。
  • 強みをどう活かすか: アピールする強みが、入職後にどのように仕事に活かせるかまで言及できると、採用後の活躍をイメージしてもらいやすくなります。

【自己PR 例文(コミュニケーション能力をアピール)】
「私の強みは、患者様やご家族、多職種と円滑なコミュニケーションを図り、信頼関係を築ける点です。現職の〇〇病院では、特にコミュニケーションが難しいとされる患者様に対しても、根気強く傾聴し、非言語的なサインを読み取ることを心がけました。その結果、患者様との信頼関係を構築し、リハビリへの意欲向上に繋がったケースも多数経験しました。また、週に一度の多職種カンファレンスでは、理学療法士の視点から積極的に情報提供を行い、チーム内での情報共有と連携強化に貢献してまいりました。貴院(貴施設)においても、このコミュニケーション能力を活かし、患者様中心のチーム医療に貢献したいと考えております。」

本人希望欄:書いて良いこと・避けるべきこと

本人希望欄は、どうしても譲れない条件がある場合に記載する項目です。基本的には**「貴社(貴院・貴施設)規定に従います」**と記載するのが一般的です。

  • 記載しても良いこと:
    • 複数の職種を募集している場合の希望職種(例:「理学療法士職を希望いたします」)
    • 勤務地に複数の選択肢がある場合の希望勤務地
    • 絶対に譲れない勤務条件(例:「〇〇の理由により、〇曜日の勤務は難しいです」など、やむを得ない事情がある場合のみ、簡潔に)
  • 避けるべきこと:
    • 給与、待遇、休日に関する希望: 特に理由なく詳細な希望を書くと、条件ばかり気にしている印象を与えかねません。これらは面接が進んだ段階や内定後に確認・交渉するのが一般的です。
    • 「特になし」: 空欄にするよりは「貴社(貴院・貴施設)規定に従います」と記載する方が丁寧です。

ここで差がつく!理学療法士が履歴書でアピールすべきポイント

基本的な書き方に加え、理学療法士ならではの視点でアピールすることで、他の候補者との差別化を図ることができます。

臨床経験の具体性:担当領域・手技・実績

職務経歴欄や自己PR欄で、どのような患者さんを対象に、どのようなアプローチで、どのような成果を上げてきたのかを具体的に示しましょう。

  • 担当領域: 整形外科、脳血管、呼吸器、循環器、小児、スポーツ、がん、難病など、得意な分野や経験豊富な分野を明確にする。
  • 用いた手技: 徒手療法(〇〇手技)、運動療法(〇〇コンセプト)、物理療法、装具療法など、習熟している手技やアプローチを記載する。
  • 実績: 具体的な改善例、学会発表経験、院内での勉強会講師経験、チームリーダー経験など、客観的な実績をアピールする。

専門性のアピール:資格・研修歴

理学療法士免許以外に保有している資格や、積極的に参加してきた研修会・学会について触れることで、専門性と向上心をアピールできます。

  • 認定・専門理学療法士: 保有している場合は必ず記載し、専門分野を明確にします。
  • その他関連資格: 業務に関連性の高い資格は積極的に記載します。
  • 研修歴: 特にアピールしたい研修(長期的なもの、専門性の高いものなど)があれば、自己PR欄などで触れるのも有効です。

コミュニケーション能力・協調性

理学療法士にとって不可欠な能力です。自己PRなどで、具体的なエピソードを交えてアピールしましょう。

  • 患者さんやご家族との関わり方
  • 医師、看護師、他セラピスト、ソーシャルワーカーなど多職種との連携経験
  • チーム内での役割や貢献

学習意欲・向上心

医療は常に進歩しています。継続的に学習する姿勢を示すことは、将来性を感じさせる上で重要です。

  • 自己研鑽のために取り組んでいること(勉強会参加、文献購読など)
  • 今後学びたい分野や取得したい資格
  • キャリアプランとの関連性

これはNG!理学療法士の履歴書作成で避けるべき注意点

せっかくの経験やスキルも、履歴書の書き方一つで台無しになってしまうことがあります。以下の点に注意しましょう。

空欄が多い・情報不足

書くことがないからといって空欄が多いと、意欲がない、あるいは情報開示に消極的と見なされる可能性があります。特に志望動機や自己PR欄は、しっかりと自分の言葉で埋めるようにしましょう。

誤字・脱字・修正液の使用

基本的なミスは、注意力不足や仕事への真剣度を疑われます。提出前に必ず複数回チェックしましょう。手書きの場合は、修正液等は使わず書き直します。

抽象的な表現・具体性の欠如

「頑張りました」「貢献しました」といった抽象的な表現だけでは、あなたの能力は伝わりません。具体的な行動や実績、エピソードを盛り込みましょう。

ネガティブな退職理由の記載

たとえ事実であっても、前職への不満(人間関係、給与、待遇など)を履歴書に書くのは避けましょう。面接で聞かれた際に、前向きな理由に変換して説明できるように準備しておきます。

使い回しがバレる内容

志望動機や自己PRが、どの施設にも当てはまるような一般的な内容だと、「使い回しているな」と見抜かれます。必ず応募先ごとに内容をカスタマイズしましょう。

履歴書と職務経歴書の違いと役割分担

転職活動では、履歴書と合わせて職務経歴書の提出を求められることがほとんどです。それぞれの役割を理解し、連携させることが重要です。

履歴書:あなたの基本情報と概要

  • 役割: あなたの氏名、年齢、学歴、職歴、資格、連絡先といった基本的なプロフィールを伝える書類。
  • 特徴: 定型的なフォーマットが多く、各項目を簡潔にまとめる。志望動機や自己PRも含まれるが、スペースは限られる。

職務経歴書:あなたの経験・スキルの詳細

  • 役割: これまでの職務経験、担当業務、実績、習得スキルなどを具体的に、詳細に伝える書類。
  • 特徴: 決まったフォーマットはなく、自由に構成できる(編年体式、逆編年体式、キャリア式など)。履歴書では書ききれない具体的なエピソードや成果をアピールする場。

ポイント: 履歴書で興味を持ってもらい、職務経歴書でさらに詳しくあなたの経験やスキルを理解してもらう、という流れを意識して作成しましょう。両者で内容に矛盾がないように注意が必要です。

履歴書の提出方法:封筒の書き方とマナー

履歴書を提出する際の、封筒の準備や送付方法についても確認しておきましょう。

封筒の選び方・宛名の書き方

  • 封筒: 履歴書を折らずに入れられる**「角形A4号(角A4)」または「角形2号(角2)」**の白い封筒を選びます。茶封筒は事務的な用途で使われることが多く、応募書類には避けるのが無難です。
  • 宛名(表面):
    • 郵便番号、住所、会社(施設)名、部署名、担当者名を正確に記載します。
    • 会社(施設)名や部署名は省略せず、正式名称で書きます。(例:「医療法人〇〇会 △△病院 リハビリテーション科」)
    • 担当者名が分かっている場合は「〇〇様」、分からない場合や部署宛の場合は「〇〇部(科)御中」または「採用ご担当者様」とします。
    • 表面左下に赤字で**「応募書類在中」または「履歴書在中」**と書き、定規で四角く囲みます。
  • 差出人(裏面): 左下に自分の郵便番号、住所、氏名を記載します。
  • 封: 書類をクリアファイルに入れてから封筒に入れ、のりで封をします。セロハンテープは避けましょう。封をした箇所には「〆」マークを記入します。

添え状(送付状)の必要性

郵送またはメールで応募書類を送る場合は、添え状(送付状)を同封(添付)するのがビジネスマナーです。

  • 内容: 誰が、何を、何のために送ったのかを簡潔に伝える挨拶状のようなものです。日付、宛名、差出人情報、簡単な挨拶、同封書類の内容などを記載します。
  • 形式: A4サイズ1枚にまとめるのが一般的です。

持参する場合・郵送する場合

  • 持参: 面接時に持参する場合は、封筒に入れた状態で持参し、受付で指示された際や面接官に直接手渡しします。手渡す際は、封筒からクリアファイルごと取り出し、相手が読みやすい向きにして両手で渡します。
  • 郵送: 郵便局の窓口から**「普通郵便」**で送るのが一般的です。締切に余裕がない場合は「速達」を利用しますが、基本的には余裕を持って準備・投函しましょう。「簡易書留」は相手に受領の手間をかけるため、特別な指示がない限り避けるのが無難です。

まとめ:魅力的な履歴書で理学療法士の転職を成功へ【箇条書き】

理学療法士の転職活動において、履歴書はあなたの第一印象を決定づける重要な書類です。以下のポイントを押さえ、採用担当者の心をつかむ履歴書を作成しましょう。

  • 基本ルール遵守: 手書き・PC作成は指定に従う(なければどちらでも可)。JIS規格 A4推奨。誤字脱字は厳禁。
  • 正確な情報記載: 氏名、住所、学歴、職歴、資格などは正式名称で正確に。日付は提出日を記載。
  • 写真は第一印象: 清潔感のある服装・髪型で、3ヶ月以内に撮影したものを使用。
  • 職務経歴は簡潔に: 施設名、期間、主な業務内容を記載。詳細は職務経歴書へ。
  • 免許・資格は正確に: 理学療法士免許を最初に。関連資格も正式名称と取得年月日でアピール。
  • 志望動機は具体的に: 「なぜこの施設か」、自分の経験との結びつき、将来の貢献意欲を明確に。使い回しはNG。
  • 自己PRで強みをアピール: 応募先の求める人物像を意識し、具体的なエピソードを交えて記載。
  • 本人希望欄は慎重に: 基本は「貴院(貴施設)規定に従います」。給与等の希望は避ける。
  • 理学療法士ならではのアピール: 臨床経験の具体性、専門性、コミュニケーション能力、学習意欲を盛り込む。
  • NG事項を避ける: 空欄、誤字脱字、抽象的表現、ネガティブ表現、使い回しはマイナス評価に。
  • 職務経歴書との連携: 役割分担を理解し、内容に一貫性を持たせる。
  • 提出マナーも重要: 白い角形封筒、正確な宛名、「応募書類在中」記載、添え状(郵送時)を忘れずに。

丁寧に作成された履歴書は、あなたの真剣さと熱意を伝えます。この記事を参考に、自信を持って転職活動の第一歩を踏み出してください。あなたの成功を応援しています。

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りはスタ運営者:ぱぱひさ
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りはスタ運営者の「ぱぱひさ」と申します。総合病院に勤務する現役の理学療法士です。心臓リハビリテーション指導士・呼吸療法認定士を保有しています。がんリハ研修受講済・臨床実習指導者講習会受講済。OSCE(オスキー:客観的評価能力試験)試験官経験あり。心臓リハ・呼吸リハ・ICUリハの分野で働くリハスタッフのためのサイトとなるよう目指して記事を書いていきます。
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