【リハスタッフ向け】入院中の転倒転落を減らすには？【全国平均は0.26%】
りはスタ運営局
りはスタ
【ブランク理学療法士向け】復職・再就職のための勉強法と不安解消ガイド
りはスタ運営局
本サイトではアフィリエイト広告を利用しています
「理学療法士の資格はあるけど、しばらく現場を離れていた…」
「復職したいけど、知識や技術が古くなっていないか不安…」
「ブランク期間中、どんな勉強をすればいいんだろう？」
出産・育児、介護、病気療養、あるいは他の仕事への挑戦など、様々な理由で理学療法士としてのキャリアにブランクが空いてしまうことは誰にでも起こり得ます。そして、いざ復職や再就職を考えた時、勉強面での不安を感じるのは当然のことです。
この記事では、ブランクのある理学療法士が抱えやすい勉強やスキ
焦らず、適切な準備を進めれば、ブランクは決して大きなハンデではありません。再び理学療法士として自信を持って活躍するための一歩を、この記事と一緒に踏み出しましょう。
目次
なぜ不安？ブランク理学療法士が抱える勉強・スキルの悩み
まず、ブランクのある理学療法士が具体的にどのような点に不安を感じやすいのか、代表的な悩みを見ていきましょう。共感できる部分も多いのではないでしょうか。
知識・技術の陳腐化への不安（医療・リハビリは常に進歩）
理学療法の世界は日進月歩です。新しい治療法、評価法、ガイドラインなどが次々と登場します。ブランク期間が長ければ長いほど、「自分の知識や技術はもう古いのではないか」「最新の常識についていけないのではないか」という不安が大きくなります。
臨床現場のスピードについていけるか？（勘を取り戻せるか）
日々の業務の流れ、患者さんとのコミュニケーション、多職種連携、カルテ記録など、臨床現場特有のスピード感やリズムがあります。「以前のようにスムーズに業務をこなせるだろうか」「勘を取り戻すのに時間がかかるのでは？」といった不安もつきものです。
新しい疾患や治療法への対応（ブランク中に登場したもの）
自分が現場を離れていた間に、新しい疾患概念が注目されたり、これまでとは異なるアプローチが主流になったりしている可能性があります。そうした未知の領域に対応できるか、不安を感じる方もいます。
電子カルテなどICTスキルへの不安
近年、多くの医療機関や施設で電子カルテが導入されています。ブランク前に紙カルテしか経験がない場合、PC操作やシステムへの慣れが必要となり、ICTスキルへの不安を感じることがあります。
周囲のスタッフとのスキル差を感じてしまうのでは？
特に、自分より経験年数が浅いスタッフが、最新の知識や技術を習得している場面を見ると、「自分は遅れているのではないか」「スキル差が大きいのではないか」と感じてしまいがちです。
復職・再就職へ向けて！ブランク期間中にできる勉強法【ステップ別】
不安を解消し、自信を持って復職するためには、計画的な勉強が効果的です。ブランク期間中に取り組める勉強法をステップごとにご紹介します。
ステップ1：まずは基礎知識の復習から（解剖学・生理学・運動学）
全ての基本となる解剖学、生理学、運動学の知識は、時間が経っても色褪せません。学生時代の教科書や参考書を引っ張り出して、まずはこれらの基礎をしっかりと復習しましょう。記憶を呼び覚ますことで、応用的な学習にもスムーズに入れます。
ステップ2：最新のガイドラインやトピックをチェック
自分が働いていた分野や、これから働きたいと考えている分野の最
ステップ3：興味のある分野・働きたい分野の知識を深掘り
例えば整形外科分野なら変形性関節症や骨折のリハビリ、脳血管疾患なら脳卒中後のリハビリ、介護保険分野なら高齢者の転倒予防やADL維持など、自分が関心のある、あるいは復職後に携わりたい分野に絞って、専門書を読んだり、関連論文を調べたりして知識を深めましょう。
ステップ4：可能であれば実技の練習（家族に協力してもらうなど）
知識だけでなく、技術面の不安も大きい場合は、家族や友人に協力してもらって、関節可動域測定（ROM）、徒手筋力検査（MMT）、基本的な動作分析、簡単な徒手療法などを練習してみるのも良いでしょう。身体に触れる感覚を取り戻すことができます。
ステップ5：情報収集の習慣をつける（学会誌、Webサイトなど）
毎日少しずつでも、理学療法関連の情報に触れる習慣をつけましょう。学会誌の目次を眺める、信頼できる医療系ニュースサイトを見る、理学療法士向けのブログを読むなど、アンテナを張っておくことが大切です。
おすすめの勉強ツール・情報源
ブランク中の勉強に役立つツールや情報源をご紹介します。
書籍（定番の教科書、最新の専門書）
- 学生時代の教科書・参考書: 基礎固めに最適。
- 各分野の標準的なテキスト: 改訂版が出ていないかチェック。
- 最新のトピックに関する専門書: 書店やオンラインで探してみましょう。レビューも参考に。
- 理学療法関連の雑誌: 最新の研究動向や臨床報告に触れられます。
学会・研修会・セミナー（オンライン開催も多数）
- 日本理学療法士協会や都道府県士会主催の研修会: 基礎から学べるもの、ブランク者向けの企画がある場合も。
- 各領域の専門学会: 最新の知見を得られます。
- 民間企業主催のセミナー: 実技中心のものなど、目的に合わせて選べます。
- オンラインセミナー（ウェビナー）: 自宅から気軽に参加でき、時間的な制約が少ないのがメリット。アーカイブ視聴が可能な場合も。
オンライン学習プラットフォーム・動画教材
近年、理学療法士向けのオンライン学習サービスやYouTubeチャンネルが増えています。動画で手技や評価方法を確認できるのは大きな利点です。信頼できる情報源か見極めは必要です。
↓の記事で、リハノメなどのオンライン学習サービスをご紹介しています。
理学療法士協会や関連団体のWebサイト
- 日本理学療法士協会: ガイドライン情報、研修会情報などが掲載されています。
- 都道府県理学療法士会: 地域ごとの研修会情報などが得られます。
- 関連学会: 各専門分野の最新情報が入手できます。
SNSやブログ（信頼できる情報源を見極める）
経験豊富な理学療法士が発信しているSNSやブログも参考になりますが、情報の正確性やエビデンスに基づいているかを慎重に見極
復職後も安心！現場での勉強・キャッチアップ方法
ブランク期間中の勉強はもちろん大切ですが、実際に現場に戻ってから学ぶことも非常に多いです。復職後にスムーズにキャッチアップするためのポイントを押さえておきましょう。
積極的に質問する姿勢を持つ（遠慮しない）
「ブランクがあるから…」と遠慮せず、わからないこと、不安なことは積極的に先輩や同僚に質問しましょう。「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」です。意欲的な姿勢は好意的に受け止められることが多いです。
先輩や同僚の臨床を見学させてもらう
経験豊富なスタッフの評価や治療、患者さんとの関わり方などを実際に見学させてもらうのは、非常に勉強になります。手技や考え方を直接学ぶ良い機会です。
院内勉強会や症例検討会に積極的に参加する
多くの職場では、定期的に勉強会や症例検討会が開催されています。積極的に参加し、最新の知識を吸収したり、他のスタッフの考え方に触れたりしましょう。
わからないことは都度調べる習慣をつける
臨床で疑問に思ったこと、知らなかった疾患や手技などは、そのままにせず、その日のうちに調べる習慣をつけましょう。小さな積み重ねが大きな力になります。
無理せず、自分のペースで焦らないこと
復職直後は、覚えることや慣れないことが多くて当然です。周りと比べて焦ったり、自分を責めたりせず、「少しずつ慣れていけばいい」という気持ちで、自分のペースで着実に進んでいきましょう。
ブランクがあっても大丈夫！復職しやすい職場の特徴
復職する職場選びも重要なポイントです。ブランクがあることを理解し、サポートしてくれる環境を選びましょう。
教育体制・研修制度が充実している
新人向けの研修だけでなく、中途採用者やブランクのあるスタッフ向けの研修プログラムが用意されている職場は安心です。OJT（On-the-Job Training）がしっかりしているかも確認しましょう。
プリセプター制度など、指導役がつく
特定の先輩スタッフがマンツーマンで指導や相談に乗ってくれるプリセプター制度などがあると、精神的な支えにもなり、安心して業務に慣れていくことができます。
ブランクのある方の採用実績がある
過去にブランクのある理学療法士を採用し、その方々が活躍している実績がある職場は、ブランクに対する理解があり、受け入れ態勢が整っている可能性が高いです。
比較的ゆとりがある人員配置・業務内容（例：維持期、クリニックなど）
急性期病院のように目まぐるしく状況が変わる環境よりも、比較的状態の安定した患者さんが多い維持期の施設（療養型病院、老健など）や、外来中心のクリニックなどは、ブランク明けには馴染みやすいかもしれません。ただし、どの職場にも大変さはあります。
職場見学で雰囲気を確認できる
応募前や面接時に職場見学をさせてもらい、スタッフの雰囲気、忙しさの度合い、教育への熱心さなどを自分の目で確かめることが非常に重要です。
ブランクへの不安を乗り越えるための心構え
最後に、ブランクに対する不安と向き合うための心構えについてお伝えします。
完璧を目指さないこと
復職していきなり完璧にできる人はいません。最初から100点満点を目指さず、「まずは慣れること」「少しずつできるようになること」を目標にしましょう。
過去の経験は必ず活きることを知る
ブランク前の臨床経験や、ブランク期間中に得た人生経験（育児、介護、他業種の経験など）は、必ず理学療法士としての仕事にも活きてきます。コミュニケーション能力や多角的な視点は、大きな強みになります。
周囲のサポートを頼ることを恐れない
一人で抱え込まず、上司、同僚、家族など、頼れる人には積極的に頼りましょう。サポートを求めることは、決して弱いことではありません。
小さな成功体験を積み重ねる
「患者さんと笑顔で話せた」「書類を時間内に作成できた」「昨日わからなかったことが理解できた」など、日々の小さな「できた！」を意識し、自分の成長を認めましょう。それが自信につながります。
同じ境遇の仲間を見つける
もし職場や研修会などで、同じようにブランクを経て復職した仲間がいれば、悩みを共有したり、励まし合ったりすることで、心強さを感じられるでしょう。
まとめ：ブランクは乗り越えられる！自信を持って再び理学療法士へ
理学療法士としてのキャリアにブランクがあることへの不安、特に勉強面での心配は、多くの人が抱える共通の悩みです。しかし、計画的な勉強と情報収集、そして周囲のサポートがあれば、その不安は必ず乗り越えられます。
基礎知識の復習から始め、最新情報に触れ、復職後も学び続ける姿勢を持つことが大切です。そして何より、焦
あなたの理学療法士としての経験と知識は、ブランクを経ても決して失われるものではありません。自信を持って、再び活躍できる日が来ることを応援しています。
ABOUT ME
りはスタ運営者の「ぱぱひさ」と申します。総合病院に勤務する現役の理学療法士です。心臓リハビリテーション指導士・呼吸療法認定士を保有しています。がんリハ研修受講済・臨床実習指導者講習会受講済。OSCE(オスキー：客観的評価能力試験)試験官経験あり。心臓リハ・呼吸リハ・ICUリハの分野で働くリハスタッフのためのサイトとなるよう目指して記事を書いていきます。
