【リハスタッフ向け】気胸に対するリハビリと注意点について

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気胸ってどんな病気?気胸に対するリハビリで気をつけることはある?

そんな疑問をお持ちの方に向けた記事です。

この記事を読めば、

  • 気胸の「原因」「症状」「治療」について
  • 気胸に対するリハビリと注意点について

が分かります。

※この記事は医療従事者向け(特にリハビリスタッフ向け)に書いた記事ですので、ご了承ください。

気胸の原因と種類

気胸にはいくつかの種類があります。

原因による種類といってもいいです。

  1. 自然気胸:特に外的な原因がなく、肺の表面にできた嚢胞(ブラ・ブレブ)が破裂することで発症します。特に背が高くて痩せた若い男性に多いです
  2. 外傷性気胸:交通事故や高所からの転落などで肋骨が肺に刺さるなどの外傷が原因で発症します
  3. 医原性気胸:医療行為(例えば、気管支鏡検査や肺生検)によって発症することがあります。
  4. 月経随伴性気胸:女性の月経周期に関連して発症する特殊な気胸です

気胸の症状には、胸痛、呼吸困難、咳などがあります。

重症度によっては、緊急の治療が必要となることもあります。

気胸の症状

気胸の症状は、突然現れることが多く、以下のようなものがあります。

  1. 胸痛:気胸を起こした側の胸が突発的に痛むことが多いです。深呼吸や咳をすると痛みが増すことがあります。
  2. 呼吸困難:息苦しさや呼吸がしづらくなることがあります。特に重症の場合は、呼吸困難が急激に進行することがあります。
  3. :乾いた咳が出ることがあります。
  4. 背中の痛み:胸だけでなく、背中にも痛みを感じることがあります。
  5. 肩や鎖骨周辺の違和感:肩や鎖骨周辺に違和感や痛みを感じることがあります。

気胸の治療

気胸の治療方法は、症状の重症度によって異なります。

軽度の気胸

  • 安静:軽度の気胸の場合、安静にしているだけで自然に治癒することがあります。肺に開いた穴が自然に塞がり、漏れた空気が体内に吸収されるのを待ちます。

中等度の気胸

  • 胸腔ドレナージ:中等度の気胸では、胸腔ドレナージという方法で胸腔内の空気を排出します。脇の下からチューブを挿入し、余分な空気を体外に排出します。

重度の気胸

  • 手術:重度の気胸や再発性の気胸の場合、手術が必要になることがあります。一般的には胸腔鏡手術が行われ、肺の破れた部分を切除し、修復します。

再発予防

  • 禁煙:再発を防ぐためには禁煙が重要です。喫煙は肺に負担をかけ、再発のリスクを高めます。
  • 規則正しい生活:栄養バランスの取れた食事や規則正しい生活も再発予防に役立ちます。

気胸に対するリハビリと注意点

気胸に対するリハビリは、呼吸機能の回復や再発予防に重要です。

リハビリの方法

  1. 無理をしない:リハビリは無理をせず、自分の体調に合わせて行うことが重要です。痛みや息切れが強い場合は、無理をせず休むことが大切です。
  2. 医師の指示に従う:リハビリを行う際は、必ず医師の指示に従い、適切な方法で行うことが重要です。
  3. 禁忌事項に注意:気胸の状態や他の疾患によっては、リハビリが禁忌となる場合があります。例えば、未処置の気胸や重度の不整脈などの場合は、リハビリを避けるべきです。
  4. 定期的なチェック:リハビリを行う前後に、体調や呼吸の状態をチェックし、異常がないか確認することが重要です。

気胸のまとめ

  1. 気胸の概要:肺に穴が開いて空気が漏れ、肺がしぼむ状態。自然気胸、外傷性気胸、医原性気胸、月経随伴性気胸などの種類がある。
  2. 症状:胸痛、呼吸困難、咳、背中の痛み、肩や鎖骨周辺の違和感などが現れる。
  3. 治療方法:安静、胸腔ドレナージ、手術など。再発予防には禁煙や規則正しい生活が重要。
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りはスタ運営者の「ぱぱひさ」と申します。総合病院に勤務する現役の理学療法士です。心臓リハビリテーション指導士・呼吸療法認定士を保有しています。がんリハ研修受講済・臨床実習指導者講習会受講済。OSCE(オスキー:客観的評価能力試験)試験官経験あり。心臓リハ・呼吸リハ・ICUリハの分野で働くリハスタッフのためのサイトとなるよう目指して記事を書いていきます。
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