心リハ担当の理学療法士のアイテム5選【聴診器は持たない】
心臓リハの担当になったけど、オススメのアイテムってある?
そんな疑問をお持ちの方に向けた記事です。
私は心臓リハ・呼吸リハに携わって10年経ちますが、以下の5つのアイテムが必須かなと思っています。
2.borgスケールの表
3.ストップウォッチ
4.メジャー
5.メモ帳(とペン)
心臓リハビリ担当の理学療法士のアイテム【5選】
2.borgスケールの表
3.ストップウォッチ
4.メジャー
5.メモ帳(とペン)
パルスオキシメーター
パルスオキシメーターは、運動前後でのSPO2を比較するために必須です。
リハビリ科や病棟にもありますが、数に限りがあることがほとんどだと思います。
当然ながら、貸出簿に名前を書いたりして、みんなで共有ですよね。
でも、共有だと、自分の使いたいタイミングで空いてなかったり、リハビリ科のスタッフルームまでいちいち取りに行ったり返しに行ったり、時間ムダです。
パルスオキシメーターは3万円くらいで良い物があるので、買った方が時間や手間の節約になります。
ちなみに、私は2万5千円くらいのものを業者さんから半額で買いました。
普段出入りしている業者さんなら、値引きしてくれます。
borgスケールの表
「borgスケールの表」も、心臓リハビリに必須です。
印刷して折りたたんで持っておきましょう。
ちなみに、私は、下から上に「きつさ」が増すようになっているものを使います。
borgスケールは、なぜか下側が「数値が高くなっている表」が多いです。
でも「きつさ」や「しんどさ」を確認したいものなので、普通に考えたら「上にいくほど数値が高い」方が自然ですし、患者さんも分かりやすいかなと。
ストップウォッチ
「ストップウォッチ」も、心臓リハビリには必須です。
ストップウォッチは「10m歩行速度」や「SPPB」の測定、あとは「病棟1周歩くのに何秒だったか」などを測るために使います。
歩く速度が違えば「運動負荷」も違うので、歩く速度(秒数)を測るのって結構大事です。
「トボトボ」歩くを続けても、良いトレーニングにはなりません。
例えば「病棟1周」歩く秒数を測っておいて、「次はもう少し早く歩くことを意識してみて」といった具合に、意味のある「歩行トレーニング」を実施しましょう。
メジャー
「メジャー」は「周径」を測るためや、「立ち上がり可能な高さ」を測るためによく使います。
起立する筋力が弱っていると、一見立ち上がり可能なように見えて、便座からは立ち上がれなかったりします。
そういうときのために「訓練に使う椅子」や「ベッド」の高さを測るときに、メジャーは必須アイテムです。
メモ帳(とペン)
メモ帳も必須アイテムです。
メモ帳は、心臓リハビリというか、リハビリスタッフの必須アイテムです。
単純に血圧やSPO2などをメモを取るにも使いますが、患者さんから嫌われやすい理学療法士の5つの特徴【対策も紹介】の記事でも紹介したのですが、メモを取ることは、患者さんから「ちゃんと聴いてくれてる」という印象を与えることにも繋がります。
また、患者さんから頼まれごとをしたことも、忘れにくくなり、信頼を失わずに済みます。
よく「あの看護師さんに氷枕たのんだのに、全然持って来てくれなくて、もう一回催促したら、忘れてたみたいなのよ」という話もよく聞きます。
患者さんからの信頼を失うと、リハビリを受けてもらえなくなってしまうので、メモ帳は必須アイテムです。
意外と「聴診器」は持ち歩かない【3つの理由】
意外と「聴診器」は持ち歩きません。
使わない訳ではないです。
聴診器を持ち歩かない理由は以下3つ
2.置き忘れることがあるから
3.使用場所に分けて買って置いてあるから
感染症対策
感染症になっている患者さんも多いです。
感染症にかかっている患者さんの所には、聴診器や血圧計などが個別で置かれている場合もあります。
そのため、自分の聴診器を使わないこともしばしばあり、聴診器を持ち歩きません。
置き忘れることがある
聴診器を持ち歩かない理由の2つ目に「置き忘れてきてしまう」ということがあります。
リハビリスタッフは、いろいろな病棟を回ることが多いと思います。
置き忘れると、取りに戻るのも面倒ですし、何よりも見つけ出すのも大変です。
使用場所に分けて買って置いてあるから
聴診器を持ち歩かない理由の3つ目に「使用場所ごとで置いてある」ということです。
聴診器を使う場面は限られています。
というか、一般病棟ではあまり使いません。
ICUなどの集中治療室か、外来の呼吸リハビリか、など限られています。
「ICU(集中治療室)」と「CCU(心臓の集中治療室)」と「リハビリ訓練室」という感じで2~3個もっておくと便利です。
仕事の一番のムダは「探し物」です
仕事における一番のムダは「探し物」をしている時間です。
著者のリズ・ダベンポートは、平均的なビジネスパーソンは探し物で年間150時間も浪費していると指摘しました。
「アレってどこに置いたっけ?」
「パルスオキシメーターは誰が持ってるかなー、私も使いたいなー」
という時間はムダです。
数千円~数万円で済むのなら、買いましょう。
仕事道具をそろえておけば、ムダを減らせて、パフォーマンスも上がります。
まとめ
「ストップウォッチ」「メジャー」「メモ帳(とペン)」の5つです。
・聴診器は「感染症対策」「置き忘れることがある」「使用場所に分けて買って置いてある」という3つ理由から、持ち歩くことはありません。
・仕事の一番のムダは「探し物」をしている時間。